お箸談義

2012.07.13(Fri)

『竹のカトラリーの紹介』 Comment-Trackback-
はし1

今日はお箸について書いてみます。
(だーいぶ前に、カトラリー紹介をはじめていて、
次はキッチン3点セットをご紹介しようと思っていたのですが、また今度。)


写真は、左から菜箸、男性用、女性用、小さな子供用です。
他にも、取り箸、盛りつけ箸、天ぷら用の菜箸などなど、
箸と言っても色々ありますね。

箸という漢字は『竹かんむり』がついています。
きっと竹はお箸に向いている素材なのでしょう。
亡くなった方の枕元に旅立ちのご飯を盛りつけ、お箸を立てる習慣があったり、
神事に使われることもあり、日本の文化を語る上で、お箸が登場することになります。


お箸の役割は、
つまむ、はこぶ、はさむ、支える、切る、割く、ほぐす、はがす、すくう、くるむ、のせる、おさえる、混ぜる
この2本の棒でできることはたくさんあります。
日本人の手先が器用なのは、毎日の食事で箸を使っているからだ、と言われているそうです。

  
食事作法は『箸に始まり、箸に終わる』
と言われるほど、お箸の使い方は『やってはいけないこと』もたくさんあります。
以前、『礼儀作法とは、相手に対する思いやりの表現』という話しを聞いて納得したことがあります。
お箸の使い方は一緒に食事する人に一番目に映る動きなので、
お箸を正しく使うことは、とても大切なことなのですね。


さて、ものすごく長い前置きでしたが、私のお箸制作について。
お箸は展示会でもクラフトフェアでも、常にお買い求めいただける作品です。
なぜなのか色々考えてみました。
私のつくるお箸のようなデザインは他にも作っている方がいらっしゃるのですが、
販売されている全体の数がどうしても少ないので手に取って頂けるのかもしれません。
それから、やっぱり毎日使うものだからでしょうか。

はし3


ここ最近は『使いやすいので家族の他の人の分も』というお客様が増えて来ました。
(営業トーク!・笑)

私が作る時に気をつけていることといっても大したことは無いのですが、
お箸はよくつかう道具なので、ゆっくり食事する時にも疲れたり痛くならない様に、
必ず角を取っています。
この、角を取るひと手間がものを言うのだろうと思っています。
(また、営業トーク!!・笑)

お箸はデザインがシンプルですが、使う人の手は百人百様。
なので、私はお箸を作る時に、同じものを作らず、
太さや細さ、長さ、先の形はバリエーションをつけて、
手に取る方に選んで頂ける様にしています。
(選べなかった方、ごめんなさい)
少し見にくいかもしれませんが、
下の写真の左2膳はお箸の先が角張っていて、
右の2膳は細いですが丸く仕上げています。

はし2

先日、お箸のご注文いただいたものを納めました。
今、店舗を探しながら活動されているごはん屋ヒバリ
店主、タナカセイコさんからのご注文だったのですが、
タナカさんはお箸にはこだわっていらっしゃるとのことで、
長さや太さのご希望をきき、
さらに15膳分、どれをとっても組になる様に、
というオーダーでした。
この、どれをとっても組になる様に、というのは
ここ最近の制作の中でも、かなり難易度が高く、挑戦しがいのあるものでした。
結果的には、竹の節は必ずしも地面と平行になっていないので、
大きくわけで11組と4組の2つのグループを作らせていただいたのですが、
それでも11組(=22本)同じお箸を作るというのは緻密な作業になるので、自信が無く心配でした。
ドキドキでタナカさんにお送りしましたが、合格をいただいたので、ほっと胸を撫で下ろしました。
ごはん屋ヒバリの店舗が決まったら早速食べに行きたいです。

今回制作するにあたって、タナカさんとお箸についてお話させていただいたのですが、
やはり、食べるものやシチュエーションによっても、適したお箸がありそうで、それがまたおもしろいのです。

『クラフトは箸にはじまり、箸に終わる』と、
我が師匠、長野修平氏はいつも言っています。
そう、お箸は初心者の人でも作れるのですが、
プロの人でも『これでいい』というお箸はなかなかできないようです。

それくらいに深い、たった2本の棒、お箸の世界。

お箸づくり、実はものすごく苦手だったのですが、
最近はストレスが無くなってきました。
これからもずっと、いろいろなお箸を生み出していきたい。

5組くらいのお箸セット(どれをとっても一組になるという意味)を作りたい、
フルオーダーのお箸のご注文を受けたい、
と色々構想が出てきています。

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竹のカトラリーをお買い求めいただいた皆様へ

2012.05.31(Thu)

『竹のカトラリーの紹介』 Comment-Trackback-
どちらかのお店や展示会、イベントなどなどで、
私のつくった竹のカトラリーをお買い求めいただきましたみなさまへ。

まずは、お手に取って頂きありがとうございました。
ほとんどの場合は取り扱いの説明を書いたカードをお渡ししていますが、
みなさんがご心配されている点について、改めてお話させていただきたいと思います。

先日のクラフトフェアまつもとで、以前カレースプーンをお買い求めいただいた方が、
『一度使ったら表面がざらざらになってしまい、気になって使えなくなってしまった』
とお話しして下さいました。

これがまず一点目のお話です。
以前から、私自身もこのことが気になっていました。
『買った時はすべすべだったのに、だまされた!』
と思う方もいらっしゃるでしょう。
竹は縦方向にのびた繊維がぎゅっとつまっているのですが、
その中でも水をよく吸うところと吸わない所があるので、
どうしても一度塗らすとざらざらになってしまいます。
これを不愉快に思われて使えなくなってしまうお気持ちはよくわかるのですが、
できるだけ使う様にしていれば、使うことや洗うことで起きる摩擦によって、
表面は自然に滑らかになっていきます。
人によってはちょっとした根気がいるかもしれません。


それから、一番多い質問は『カビがはえますよね?』です。
カビは、はえます。ただし、何もしない場合の話しです。
竹が一番弱いのは、湿気が多い、風通しの無い所です。
なので、湿った状態で密閉された場所にあると、必ずカビるのです。
要は、その環境とは反対の場所に置いておけば、カビることはありません。

私は自分のカトラリーをかなり乱暴に扱いをしているのですが、
まだカビたことはありません。

洗い終わったらすぐ拭くとか、オイルを頻繁に塗るとか、そういうことは必要ありません。
ただ、置いておいて乾かすだけです。
それだけで絶対に大丈夫ですので、ぜひカビを怖がらずに使って下さい。

最後に、洗い方のこと。
洗剤はなるべく使わない方が竹に油がしみていきます。
そうすると、竹に水が入り込むスキマが無くなっていき、
カビも生えにくくなるといういいサイクルになります。
私の使っているカトラリーたちは、水をはねるものもあるくらいです。
ただし、これは臨機応変にしましょう。
動物性の、特にお肉の油はべとべとするので、
熱いお湯をかけたり、少量の洗剤を使うなど、状況に応じてやってみてください。


竹のカトラリーのいい所は、
『ちょっとだけ気にかける存在』であることだと思っています。
使い始めは乾燥に注意することが大切で、より気をつける必要がありますが、
ある一定のところまで使い込むと、あとは勝手に自分でいい具合になっていきます。
人が成長する時と同じように、
手をかけ気にかける必要もだんだん無くなっていくということなのでしょう。

夫が対応させていただいた方々は
『オリーブオイルを塗って。。。』なんていわれたかもしれませんが、
それも必要ナシ。
ただ、使うのみ、です。
私は自分で使っているものにはなにもしていません。

ぜひ、末永く使ってやって下さい。
竹のカトラリーがみなさまの楽しい暮らしのお供になれたなら、嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

沖原 拝

☆その他詳しいお問い合わせは、お買い求めいただいた時の説明書のメール宛に
ご連絡ください。

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発展途上

2012.02.28(Tue)

『竹のカトラリーの紹介』 Comment-Trackback-
フォーク

フォークを作っている途中の写真です。
長さ19cmくらい。


竹で色々なカトラリーを作っていますが、
私にとって一番難しいのはフォーク。

フォークの役割はだいたいこんな感じ。
(他に何かあったら教えて下さい!)
くるくる巻き付ける
さす
すくう
きる

竹とはいえ、折れたりしない様にちょっと厚く作る必要があったり、
でも、あまり厚くするとフォークのてっぺんの方が重くなってなんだか持ち心地が悪くなります。

デザインもまだ何となく、しっくりいっていないような。。。。
もちろん一本ずつそのときベストだと思う形に作ってはいるのですが。

今一番気になるのが、
『きる』
という役割がなかなかクリアできないことです。
『きる』ことについて、使いやすくするのはとても難しいことです。

今回、とあるところに納めるため、
大人用のフォークと子供用のフォーク10本ずつを作りました。
数日、フォークという道具についてみっちり考えました。

でも。
これでいいのだ~
とまだ思えない。

。。。。よく考えてみたら、
他のカトラリーだって、
これでいいのだ~
って思えたことはほとんどないかな。

発展途上のカトラリーづくりです。

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大変身!

2011.09.13(Tue)

『竹のカトラリーの紹介』 Comment-Trackback-
写真、縦向きにしたかったのですが、
できず、横のまま紹介しちゃいます。

竹は元々野山にある植物なので、
それなりにばっちいです(正確に言うと、ばっちい様に見える)

この写真は、
できあがりの状態のズプーン。

スプーン1

でも。。。
何だか汚く見えますね。
しかし。
この後、大変身。
こんな感じになります。

スプーン2

竹の表面についている
やにのような?
(私も実はよくわかってないのですが、たぶん身を守るための)
油分をとり、
オリーブオイルを拭き込むと、
それが本当の仕上がりとなります。

この劇的な変化がいつも楽しみです。
ちなみに
このスプーンは全長約6CMの小振りな用途不明シリーズ。
あえて提案するならば、調味料系かな。

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竹のスプーンとフォーク

2010.11.04(Thu)

『竹のカトラリーの紹介』 Comment(1)Trackback(0)
s&f

少しずつですが
私のつくっているカトラリーたちを紹介していきます。

第1回は
竹のスプーンとフォークです。

記念すべき私の竹のカトラリー第一号は
竹のスプーンでカレーライスを食べてみたいなと思ったのがはじまりでした。
スプーンをつくったならばフォークも。。。
と思ってセットでつくったものは
今も自分で使っています。
(写真のカトラリーは最近製作したものです)

スプーンは、いろいろな種類を作っていますが、
口の中に入るスプーンはつくっていて一番楽しく感じます。
最後の磨きをかけるまえに一度自分の口に入れてみて確認したり、
削りながら、このスプーンではたしてスープが食べられるかと考えてみたりと、
気をつかうポイントがいくつかあるからです。

フォークは、作り方についての質問が一番多いカトラリーです。
この縦線をどうやっていれるのか?
文章でお伝えするのは難しいのですが、
ノコギリで切れ目を入れた後、
小刀と紙やすりで仕上げています。
初期の頃はつくっている途中で折ったり、
プレゼントしたものがあっという間に折れたり、
一時期製作を止めていました。
でももう大丈夫。
一番弱いところの竹を厚く残しているので
よほどの力がかからない限りは折れることはまずありません。
パスタもサラダにも使っていただけます。

スプーンとフォークをおそろいでつくるのは意外と難しいので
セットをつくる時にはちょっとした気合が必要だったりします。
(写真も実はセットではなく微妙に違うお顔です)


こんな感じでゆっくりですがみなさんに
カトラリーの紹介をしていきたいと思っています。
次回はお料理3点セットの予定です。
この3点がすでにおわかりの方!エライ!

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▼ プロフィール

okisaya19771123

Author:okisaya19771123
山梨の山村に住み、田畑に取組みながら竹のカトラリーを作っています。
※只今育児中につき、制作はお休みしています。
再開の目標は2018年4月。

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